そこに仕事としての責任が生まれても、好きなことを好きである気持ちは忘れたくない。好きなことを諦めていく仲間が多い中、諦めずに向き合い続け道を切り拓いてきた砂川さん。今、わくわくしながら生きてる?時に、社会の波にのまれそうになる私たちに、彼の生き方が問いかけてくる気がします。
砂川浩人(すながわひろと)
沖縄県出身/ダンサー・ダンススタジオ経営
ダンスを仕事にしてしまおう。
今の仕事を選んだ理由はなんですか?
ダンスを始めたことで様々な経験や沢山の思い出を作ることができ、いつかダンスに対して恩返ししたいと思っていました。
イベントやスタジオ経営に興味を持ち始めたのは高校3年の時。学校で大会の予選会があったんですが、時間の関係とかで卒業生の自分たちが出られなくなってしまったので「だったら自分でイベント開いてやる」って周りに声かけて、メンバーを集めて…半分は自己満の為にイベントを開いたのがきっかけです。その時にもっと自分たちも高校生も活躍できる場を作っていければ楽しいんじゃないかなーと思って、その後もイベントを続けていきました。
その頃の練習って外でやるのが当たり前だったんですが、使える時間が限られていたり、不良と思われて警察が来たり環境としてはあまり良くなかったので、安心していつでも踊れる場所があったらいいなって思っていました。
その後、一緒にダンスをしていた仲間たちが仕事や家庭の事情でどんどん辞めていく中で、絶対諦めたくないという気持ちが芽生え、結果として「ダンスを仕事にしてしまおう」と考えるようになりました。
仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?
生徒たちが難しい振付をできるようになったり、大会などで頑張った生徒の成長がみえたときです。後は、ダンスを通していろいろな業界の人たちと知り合えたりすることもやりがいになっています。
様々な業界の方や生徒さんと関わる中で、人間関係において気をつけていることはありますか?
立場とか距離感ですかね。ダンスって「物」じゃない分「友達なんだからイベントで踊ってよ」とか「生徒の経験の為に」とかでノーギャラで出演をお願いされることも多いんですね。確かにそういうのも大事だけど、それをやりすぎちゃうと自分のやっているものの価値を下げてしまったりと、結局ダンスシーンの為にはならないと思うんで、そこをちゃんと理解してもらえるように話します。
変わったのは、大きな責任が生まれたこと。
仕事とプライベートのバランスは考えますか?
この仕事をしているとなかなか分けることは難しいので、逆に区別しないようにしています。だからこそ、全力で楽しむ努力もしています。ダンスを好きなことは今も昔も変わりません。変わったのはそこに仕事としての大きな責任が生まれたことです。
今の世の中について思うことはありますか?
周りからのバッシング等を気にして、本当に好きな事ができていない人たちが多いと思います。もっとわくわくすることをしても良いと思いますね。
将来の夢があれば教えてください。
いつかおじいちゃんになった時に孫と一緒に踊れたら最高だと思います。
Q&A
趣味 | 映画鑑賞、カラオケ、アクアリウム |
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好きな映画 | MARVEL作品 |
好きな音楽 | HIP HOP、FUNK、SOUL |
好きな言葉 | なんくるないさ |
好きな本やマンガ | ドラゴンボール |
リフレッシュ方法やストレス解消法 | 海に行ってボーっとする。 |
時間とお金が膨大にあったらしたいこと | 世界旅行 |
人生で大切にしたいもの3つ | 【1】家族 【2】仕事 【3】ダンス |
理想の30代とは | 常に余裕をもって行動する |
砂川 浩人
1988年5月1日生まれ、B型。
高校時代にダンスを始め、スクールに通いながら海外や県外のダンスバトルイベントへ足を運び経験を重ねる。その後、CMやバックダンサーなどの仕事をする一方でダンスイベントのオーガナイズなども行い、沖縄のダンスシーンを盛り上げる。2015年に自らのスタジオ「Dance Studio UPBEAT」を立ち上げ、現在は後世の育成に力をいれている。
Dance Studio UPBEAT:http://dancestudio-upbeat.jp
Instagram:dancestudio.upbeat